コーポレートサイト(企業サイト)向けのWordPressテーマ5選

2023年7月28日

さとしん

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世界中のWordPressテーマの中から、コーポレートサイトやオウンドメディア制作におすすめしたいWordPressテーマを紹介します。

記事内で紹介するテーマは国内のもので、WordPressの思想に則り100%GPLが適用されているものに絞っています。

特に受託制作の場合などにおいては、ライセンスや利用規約も注意する必要があるので、100％GPLのテーマを選択することは、そのような運用面でも大きなメリットがあると思います。

ぜひ、WordPressの既存テーマを活用したサイト制作をされる際にこの記事を参考にしてもらえると嬉しいです。

目的や用途など案件に応じてテーマを使い分けられる状態にしておくと良いと思うので、気になるテーマがあればぜひ触ってみてください。

さとしん

この記事で紹介するテーマはどれも信頼度の高い素敵なWordPressテーマです…！

用途・目的別のおすすめWordPressテーマ

コーポレートサイト(企業サイト)向けWordPressの選び方

コーポレート・企業サイトを既存のWordPressテーマで制作する際に、大切にしたいテーマの選び方を4点ピックアップして紹介します。

ライセンス
カスタマイズ性
安定感と信頼性
サポート体制

また、現在のWordPressの開発状況の中であらためて書くほどの内容ではないですが、既存テーマを活用したWeb制作では基本的にはブロックエディターの対応が充実しているWordPressテーマを選ぶことも重要です。

ライセンス(商用利用可否)

WordPressでサイト制作を行う際、使用するWordPressテーマやプラグインの利用規約を確認するようにしましょう。

例えば、クライアントの企業様から依頼を受け、Webサイト制作を請け負う場合では、以下のようなケースがあります。

製作者自身がテーマの購入や有料サービスの契約をしていればOK
テーマの購入とは別に、サイトごとに制作代行用の契約が必要
サイトごとにテーマの購入が必要

また、製作者がサイトの保守管理を行わず、クライアント自身が直接テーマ開発元のサポートを受ける場合には、クライアント自身でWordPressテーマの購入やサービスの契約を結ぶ必要があるなど、規約をしっかり確認し、素晴らしいテーマを開発してくれている開発者さんが不利益を被らないように利用したいですね。

また、WordPressテーマのライセンスには、100%GPLやスプリットライセンスというものが適用されています。WordPress自体が100%GPLのプロダクトになるので、当然WordPressテーマにも100%GPLの適用が推奨されています。

僕は、ぜひ100%GPLのテーマを利用してほしいと思っているので、この記事では100%GPLのテーマのみを紹介しています。

カスタマイズ性

コーポレートサイトの制作にあたっては、通常のWordPressテーマが持つ機能だけではサイトに必要な機能やデザインを実装できない場合もあると思います。

そのため、カスタマイズ性の高いWordPressテーマを利用することでより柔軟なサイト制作ができると思います。

具体的な例としては、WordPressにはフックという便利な機能があるので、フックがたくさん用意されているテーマを選定することでより柔軟なカスタマイズができます。

テーマ自体はシンプルなものを選定し、プラグインや独自カスタマイズで必要な機能のみを追加していくという方法も良いかなと思います。

この記事で紹介しているテーマも、フックが多数用意されたものや、サイト制作のベースに適したシンプルな構造になっているものが多いです。

もしくは、最近のWordPressテーマではブロックテーマという新しい形式も登場しています。サイト内のすべてのパーツをブロックエディターベースでレイアウトできるため、より柔軟で自由度の高いサイト制作が行えるようになっています。

安定感と信頼性

WordPress本体は定期的に大きなアップデートが行われていて、アップデートすることでサイトの表示が崩れたり不具合を起こしてしまう懸念があります。

この対策の1つとして、WordPress本体のアップデートに追従する形で、WordPressテーマの開発がしっかり進められているテーマを選ぶことも大切です。

最新のWordPress開発情報を適切にキャッチして、開発が行われている信頼感・安定感のあるWordPressテーマを選ぶことが大切かなと思っています。

もちろん、この記事で紹介するWordPressテーマはすべて信頼できる開発者さんが手掛けているテーマです。

サポート体制の充実

サイトの制作途中やサイト運営中に、使用するテーマに関連するトラブルや不具合が発生してしまう可能性もあります。もちろん、その時にサイトの制作者や運営者自身ですぐに解決できれば良いのですが、内容によっては自分の力だけで対処できない可能性も考えられます。

そんな時のためにも、WordPressテーマのサポート体制が充実していると安心できます。

サポートの例として良くあるのは、テーマ専用のフォーラムが用意されていて、質問や要望などを相談することができます。また、オンラインコミュニティがあるテーマや、別途契約が必要になることもありますが、テーマ開発元が直接個別サポートを行ってくれるテーマもあります。

このように、WordPressテーマによって、サポート体制の充実度も様々なので、自分のスキルなども考慮しながらどのようなサポート体制なら安心できるかという視点で判断されるのも良いかなと思います。

コーポレート・企業サイトにおすすめWordPressテーマ5選

日本国内で開発されている100%GPLのテーマの中から、コーポレート・企業サイトにおすすめのWordPressテーマを5つピックアップして紹介します。

Snow Monkey
Arkhe
Lightning
SWELL
Emanon Premium

Snow Monkey｜多機能かつ万能でWeb制作の鉄板

Snow Monkeyは株式会社モンキーレンチのキタジマタカシさんが開発されているテーマで、コーポレートサイト制作など数多くのWeb制作者さんに利用されている鉄板のテーマです。

Snow Monkeyの基本情報は以下のとおりです。

項目	説明
テーマ名	Snow Monkey
開発者	株式会社モンキーレンチ
ライセンス	100%GPL
金額	16,500円/年
サポート	フォーラム / Discordコミュニティ
公式サイト	https://snow-monkey.2inc.org/
公式ディレクトリ	–

Snow Monkeyの基本情報

Snow Monkeyは年額課金のサブスクリプション型のテーマですが、サブスク契約を解除してもテーマをアップデートできて最新の状態で使用することができます。

ただし、専用のフォーラムへの投稿にはサブスク契約が必須です。契約していない場合でも閲覧は可能です。

テーマを使用していると不明点が出てくることもあると思うので、基本的にはサブスクリプション契約をしておくことをおすすめします。

Snow Monkeyでは、ブロックエディター関連の機能は以下の無料の拡張プラグインが用意されています。

上記のほかにも、お問い合わせフォームが作れるSnow Monkey Formsや独自のアドオンなど多数のツールが用意されている点もコーポレートサイトの制作時にはとても重宝します。

また、ブロックエディターの高機能さやテーマカスタマイザーの柔軟な設定などを活用して、コードを書くことなく整ったサイトを作ることができるため、WordPressの経験が少ない方にもおすすめのテーマです。

その一方で、CSSや豊富なフックを駆使してがっつりコードを書いて独自カスタマイズもしやすい構造になっているため、スキルがあればあるほどSnow Monkeyを活用するメリットがより大きくなると感じています。

Snow Monkeyのカスタマイズに関する情報は公式サイトの「マニュアル [ 開発者向け ]」に一部まとめられています。

Snow Monkeyには、フォーラムやDiscordのコミュニティがあります。その中で特にフォーラムでは、質問者が実現したいカスタマイズを達成するための参考コードを提示してもらえるケースもあるので、他テーマと比較してもものすごく手厚く勉強にある素晴らしいフォーラムだと思っています。

＼ Web制作者の方は要チェックのテーマ！／

Snow Monkey公式サイトを見る

URL：https://snow-monkey.2inc.org/

Arkhe｜シンプルでカスタマイズ性の高い無料テーマ

Arkheは株式会社LOOSの了さんが開発されているテーマで、カスタマイズ性の高さが魅力のシンプルなWeb制作者さん向けの無料WordPressテーマです。

項目	説明
テーマ名	Arkhe
開発者	株式会社LOOS
ライセンス	100%GPL
金額	無料　※有料サブスクの拡張オプション有り
サポート	フォーラム / Discordコミュニティ
公式サイト	https://arkhe-theme.com/ja/
公式ディレクトリ	https://ja.wordpress.org/themes/arkhe/

Arkheの基本情報

Arkheはシンプルな構造でCSSの上書きがしやすい設計になっているので、Web制作者オリジナルのデザインも作りやすいとても使いやすいテーマです。

カスタマイズしやすい設計になっているので、Arkheをベースに自分の発想次第で自由にサイトを構築できる点が本当に素晴らしいテーマだと思います。フックも多数用意されているので、フックを使ったカスタマイズもかなり柔軟にできます。

Arkheは、WordPressやプログラムの知識が少ない方には扱いが難しいテーマですが、自分でコードを書いてカスタマイズできる知識がある方にはとてもおすすめのテーマです。

さらに、ArkheにはArkhe Pro Packという有料拡張プランがあります。

有料プランは以下2種類のライセンスが用意されています。

ライセンス	料金	利用可能範囲
個人ライセンス	6,600円/年	ライセンス契約者のサイトのみ
制作ライセンス	9,900円/年	ライセンス契約者が制作するサイト

Arkhe Pro Packには以下のプラグインが含まれています。

Arkhe Blocks Pro
Arkhe Toolkit
Arkhe CSS Editor

これらのプラグインを活用することでArkheの力が最大限に発揮されて、有料テーマ並のWordPressテーマになります。

特にArkhe以外でも使えるArkhe Blocks Proというプラグインを導入することでかなり高機能なブロックが追加されるのでおすすめです。

また、Arkhe Blocks Proにはブロックの独自カスタマイズが比較的簡単にできる「カスタムブロックスタイル作成機能」があります。コアブロックやテーマ・プラグインのカスタムブロックを独自でカスタマイズして使いたい場合にもおすすめできるテーマです。

＼あなたの発想を最大限に活かせるテーマ！／

Arkhe公式サイトを見る

URL：https://arkhe-theme.com/ja/

関連 Arkheのメリット・デメリットレビュー ※サブサイトに飛びます

Lightning｜超有名な無料テーマ！強力なプラグインで機能拡張もできる

Lightningは株式会社ベクトルさんが開発されているテーマで、公式のテーマディレクトリにも登録されており、有効インストール数90,000件以上(2023年5月時点)のとんでもない数の実績と信頼感のあるテーマです。

Lightningの基本情報は以下のとおりです。

項目	説明
テーマ名	Lightning
開発者	株式会社ベクトル
金額	無料　※有料サブスクの拡張プラグイン有り
サポート	フォーラム / Discordコミュニティ
公式サイト	https://lightning.vektor-inc.co.jp/
公式ディレクトリ	https://ja.wordpress.org/themes/lightning/

Lightningの基本情報

Lightningは単体でも使いやすいテーマですが、ベクトルさんがリリースしている多数の拡張プラグインを組み合わせることでかなり柔軟な使い方ができます。

サイトの内容に合わせて、必要な機能だけをプラグインでトッピングのように追加できるという点でも管理がしやすくなるのでおすすめです。

プラグインの一例は以下のとおりです。

ベクトルさんのプラグインはLightningテーマ以外でも利用できるものが多いので、ベクトルさんの製品一覧の中から興味のあるものがあればぜひ利用してみてください。

上記で紹介したものは無料のプラグインですが、ベクトルさんの有料ライセンス「Vektor Passport」を契約することでさらに強力なプラグインやサービスを利用できます。ライセンスの契約は以下のようなサブスクリプション形式になっています。

契約期間	料金
1年	9,900円
3年	~~29,700円~~ 26,400円
5年	~~49,500円~~ 39,600円

Vector Passportを契約すると以下のようなメリットや特典があります。

ブロックパターン「VK Pattern Library」が使い放題
サイト制作で大活躍する機能拡張プラグインが使える
管理画面から有料のプラグイン・テーマをアップデートできる
サポートフォーラムに投稿できる
ベクトルさんのオンライン学習サービス「ベクトレ」で進捗管理ができる
新製品のβ版を先行でダウンロードできる

Vector Passportは、ベクトル製品を利用するなら個人的に強くおすすめできるサービスなので、ぜひ検討してみてください。

ベクトルパスポート for ワードプレス | Vektor WordPress Solutions

＼サポートも手厚いVektor Passportがおすすめ！／

Lightning公式サイトを見る

URL：https://lightning.vektor-inc.co.jp/

SWELL｜更新頻度の高いWebサイトに特におすすめ

SWELLはArkheと同じ株式会社LOOSの了さんが開発されているテーマで、本来はブログ向けのWordPressテーマですが、テーマの完成度の高さや高機能さからコーポレートサイト制作でも人気のテーマです。

SWELLの基本情報は以下のとおりです。

項目	説明
テーマ名	SWELL
開発者	株式会社LOOS
ライセンス	100%GPL
金額	17,600円　※買い切り型
サポート	フォーラム / Discordコミュニティ
公式サイト	https://swell-theme.com/
公式ディレクトリ	–

SWELLの基本情報

SWELLは、ブログ向けテーマの中で国内人気No.1と言っても過言ではないWordPressテーマです。

SWELLのブロックエディター機能の完成度の高さと使い心地の良さが最大の特徴です。豊富なカスタムブロックもそろっているため、ブログ向けテーマながらコーポレートサイトなどのデザインも作り込むことができます。

ただやはり、この記事で紹介している他テーマと比べると、カスタム投稿関連の設定やカスタマイザーから設定できる項目でコーポレート向けの機能は少ないかなと感じています。

そんなSWELLがWeb制作で特に力を発揮するのは、オウンドメディアやコラムなどの記事を多数執筆するWebサイトなどの用途だと思っています。また、ブロガーさん向けのテーマであることから、比較的WordPress初心者の方でも使いやすいテーマになっています。

更新頻度の多いWebサイトや、経験の浅い方がサイトを制作する場合にはSWELLはとてもおすすめです。

＼ブログにはSWELLが圧倒的におすすめ！／

SWELL公式サイトを見る

URL：https://swell-theme.com/

関連：SWELLの評判・口コミ・レビュー

Emanon Premium｜Web集客のための柔軟で豊富な設定ができる

Emanon Premiumは株式会社イノ・コードさんが開発されているテーマで、多機能で高級感あふれるコーポレート、ビジネスサイト向けのテーマです。

Emanon Premiumの基本情報は以下のとおりです。

項目	説明
テーマ名	Emanon Premium
開発者	株式会社イノ・コード
ライセンス	100%GPL
金額	27,800円　※買い切り型
サポート	ユーザーサポート(無料だが承認制) 受託制作サポート(有料30,000円)
公式サイト	https://wp-emanon.jp/themes/theme-emanon-premium/
公式ディレクトリ	–

Emanon Premiumの基本情報

Emanon Premiumは、イノ・コードさんが開発されているEmanon テーマシリーズの最上位モデルです。

カスタム投稿を活用したLPや資料請求、セミナーページが作れたり、CTAをコンテンツの内容に応じて表示できたりなど、Web集客機能がとても充実しています。その他にもコーポレートサイト向けの機能が豊富に揃っているので、用途や目的に合わせた柔軟なサイト制作が行えるWordPressテーマになっています。

テーマの購入金額は27,800円とこの記事で紹介している他テーマより高額なテーマになっています。また、フォーラムやコミュニティがなく、不明点が発生した場合は以下のような方法でサポートを受けることができます。